滋賀県高島市にある岩阿沙利山(いわあじゃりやま)は、「リトル比良」とよばれる山脈の一部で自然豊かな環境と絶景が魅力の山です。
標高686mと比較的低いものの、登山ルートには急な斜面や変化に富んだ地形があり、難易度は中級者から上級者向けといえます。
登山中には琵琶湖を一望できる絶景ポイントや、仏岩やオウム岩といった名所も見どころの一つです。
一方で、熊が生息している可能性があるため、熊鈴の持参や事前の注意が必要です。
この記事では、岩阿沙利山の登山に便利な駐車場やトイレの情報から登山後に立ち寄れる温泉情報など、事前に知っておきたい情報を詳しくご紹介します!
岩阿沙利山の難易度は?
岩阿沙利山は、豪快な自然と挑戦的なルートが魅力の中級者から上級者向けの山です。
標高686mの岩阿沙利山は、比良山系の一部であり「リトル比良」とも呼ばれるエリアに位置します。
登山道は急な上り下りが多く、アップダウンの激しいコースが特徴です。
特に、悪天候時には道が荒れやすく、滑りやすい箇所もあるため、初心者にはおすすめできません。
所要時間
岩阿沙利山への登山には、コースによって約2時間50分から半日程度かかります。
最短ルートは「近江高島駅」から山頂を目指すルートで、全行程は約2時間50分です。
長谷寺や岳山を経由し、比較的短時間で山頂に到達できます。
一方、「北小松駅」からのルートは20分ほどのアプローチで登山道に合流できますが、縦走路に出るための急登が待ち構えています。
いずれのコースも急な上り下りや滑りやすい箇所があるため、余裕を持った計画を立てることが大切です。
中級者から上級者向けの難易度ですが、無理のないペースで進めば美しい自然を満喫できるでしょう。
登山ルート
岩阿沙利山の登山ルートは、近江高島駅からのルートと北小松駅からのルートと主に2つがあります。
最もポピュラーな「近江高島駅」ルートは、長谷寺を経由し、岳山や鳥越峰を通る道です。
このルートでは山頂までの所要時間が約2時間50分と比較的短い一方、道中は急な上り下りや岩場が続くため、体力と注意力が必要です。
「北小松駅」ルートは、楊梅の滝を経由して登山道に合流するコースで、滝の景観を楽しみながら登れます。
ただし、いずれのルートも中級者から上級者向けの難易度であり、適切な装備や事前準備が必須です。
安全対策を万全にして、豊かな自然を堪能してください。
岩阿沙利山の自然
岩阿沙利山は、四季折々の自然美と特徴的な地形が魅力の山です。
滋賀県高島市にあるこの山では、琵琶湖の絶景や珍しい岩場、豊かな植生などを満喫できます。
特に春にはミツバツツジやバイカオウレンの花々、秋には紅葉と落葉の美しい絨毯が広がり、訪れる人を魅了します。
また、仏岩やオウム岩などの特徴的な岩場が点在し、冒険心を刺激するポイントも多数あります。
急な尾根や白坂の砂礫地など変化に富んだ地形が登山をさらに楽しいものにしてくれるのではないでしょうか。
景色
岩阿沙利山の登山では、山頂からの琵琶湖の眺望をはじめ、景色を満喫できます。
特に晴れた日には、山頂から琵琶湖全体を一望できる壮大な景色が広がります。
また、縦走路にある「オウム岩」や「仏岩」は絶景スポットとして有名です。
オウム岩からは蛇谷ヶ峰や武奈ヶ岳が望め、仏岩では東側の広大な風景を楽しむことができます。
さらに、紅葉の季節には山全体が彩りに包まれ、まるで絵画のような絶景が広がります。
こうした景観の美しさが、岩阿沙利山が多くの登山愛好者に愛される理由の一つです。
名所
岩阿沙利山の縦走路には、歴史と自然を感じられる名所が点在しています。
中でも「弁慶の切石」は、縦走路に位置する特徴的な岩で、その独特な形状から訪れる人の興味を引きます。
また、岳山の山頂近くにある「石造観音三尊の祠」は歴史的な建造物で、静かな時間が流れるスポットです。
さらに、「白坂」と呼ばれる砂礫地はその美しさで知られる一方、滑りやすいため注意が必要です。
これらの名所は、登山の合間に立ち寄ることで山全体の魅力をより深く感じることができます。
自然と歴史が融合した岩阿沙利山の名所巡りをぜひお楽しみください。
岩阿沙利山の登山用の駐車場
岩阿沙利山への登山には便利な駐車場が複数用意されています。
最も便利なのは、近江高島駅前にある市営駐車場です。
この駐車場は24時間利用可能で、料金は1日300円とリーズナブルです。
駅から登山口までは徒歩圏内のため、アクセスが良好です。
また、楊梅の滝から登山道に合流するルートを選ぶ場合には、比良げんき村の無料駐車場もおすすめです。
こちらは公衆トイレも併設されており、登山前後の利用に便利です。
ただし、駐車場の数に限りがあるため、特に週末や紅葉シーズンには早めに到着するのが良いでしょう。
トイレはある?
岩阿沙利山周辺には登山前に利用可能なトイレがいくつかあります。
登山前の利用には、近江高島駅の施設や比良げんき村の公衆トイレがおすすめです。
特に比良げんき村の駐車場は無料で利用でき、トイレも清潔で整備されています。
ただし、登山ルート上にはトイレがないため、山に入る前に済ませておくのが安全です。
また、環境保護の観点から、携帯トイレを持参するのも良い選択です。
岩阿沙利山の自然を楽しむためにも、トイレの利用マナーを守り、気持ちよく登山を楽しみましょう。
岩阿沙利山に熊はいる?
岩阿沙利山周辺では熊の生息が確認されており、登山時には注意が必要です。
比良山系全体に熊が生息しており、特に春や秋には出没の可能性が高まります。
熊の足跡や巣穴が発見されることもあり、登山者にとってリスクとなる場合があります。
そのため、適切な準備が必要となります。
熊鈴や笛を持参し、音を立てながら歩くことで熊を驚かせ、人との接触を避けられます。
また、食べ物の匂いに引き寄せられることがあるため、食べ物はしっかり密封し、ゴミも持ち帰ることが重要です。
岩阿沙利山の豊かな自然を満喫するために、熊対策を徹底して安全な登山を心がけましょう。
岩阿沙利山の近くの温泉
岩阿沙利山登山の後には、心身を癒せる温泉がいくつかあります。
くつき温泉てんくう
おすすめは「くつき温泉てんくう」です。
滋賀県高島市のグリーンパーク想い出の森内にあるこの温泉は、アルカリ性単純温泉で疲労回復や筋肉痛に効果的です。
天狗の露天風呂やユニークなきのこサウナが魅力で、登山で疲れた体をリフレッシュできます。
自然に囲まれた露天風呂では、四季折々の景色を楽しみながらくつろげます。
また、地元の「宝牧場」のソフトクリームもおいしいのでぜひお試しください。
アクセスも良く、近江高島駅から車で約30分です。
所在地|〒520-1415 滋賀県高島市朽木柏341-3
天然温泉 比良とぴあ
さらに、もう一つの選択肢として「天然温泉 比良とぴあ」もおすすめです。
こちらも登山後の癒しの場として最適で、こちらも高島駅から車で約30分でアクセス可能です。
所在地|〒520-0503 滋賀県大津市北比良1039-2
岩阿沙利山の登山と温泉を組み合わせて、贅沢な1日を楽しんでみてはいかがでしょうか。
岩阿沙利山のアクセス情報
岩阿沙利山へは、車でも公共交通機関でもアクセス可能です。
以下に場所とアクセスの詳細情報を掲載します。
車やタクシー
岩阿沙利山には、車やタクシーで簡単にアクセスできます。
国道161号線を経由し、「近江高島駅」または「北小松駅」を目指すのが基本ルートです。
駐車場は近江高島駅の市営駐車場(24時間300円)が便利で、そこから登山口まで徒歩15分程度です。
さらに、楊梅の滝ルートを利用する場合は、比良げんき村に無料駐車場とトイレも完備されています。
タクシーを利用する場合は、JR湖西線の「近江高島駅」から登山口付近までの移動が可能で、時間を節約できます。
車で行く場合、カーナビの目的地を「近江高島駅」または「比良げんき村」に設定すると便利です。
快適なドライブと登山の組み合わせで、岩阿沙利山の自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。
公共交通機関
公共交通機関でも岩阿沙利山は気軽に訪れることができます。
最寄り駅はJR湖西線の「近江高島駅」です。
京都駅からは湖西線で約40分とアクセスが良く、電車での移動中も琵琶湖の景色を楽しめます。
駅から登山口(長谷寺付近)までは徒歩約15分ですが、音羽バス停までバスも利用できます。
ただし、バスの本数が少ないため、事前に時刻表を確認することをおすすめします。
駅からの道のりは道標が整備されており、迷いにくいのも安心ポイントです。
登山後は再び電車で帰る際、近くの温泉やグルメスポットにも立ち寄れます。
電車やバスを使った移動でエコな登山を楽しんでみてください。
どちらの方法を選んでも、登山口までスムーズにたどり着けますので、自分に合った移動手段を選んでください。
まとめ
岩阿沙利山は、中級者から上級者向けの登山難易度ながら、豊かな自然と魅力的な名所が多く、登山愛好者にとって特別な体験を提供してくれる山です。
琵琶湖を望む絶景や特徴的な仏岩やオウム岩といった名所が楽しめる一方で、熊が生息している可能性もあるため、事前の準備と安全対策が重要です。
駐車場やトイレなどの設備も整っており、快適に登山を楽しめるのも魅力の一つです。
登山後に「くつき温泉てんくう」や「天然温泉比良とぴあ」など、リラックスできる近くの温泉施設が充実しています。
公共交通機関や車を利用したアクセスも便利で、気軽に訪れることができます。
美しい自然と名所や温泉での癒しを満喫できる岩阿沙利山へ、ぜひ足を運んでみてください。